歯が欠けた・抜けた時のNG行動とは?
投稿日:2025年12月8日
カテゴリ:スタッフブログ
歯が欠けた・抜けた時のNG行動について

不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
転倒や事故、硬いものを噛んだ時など、突然のトラブルで歯が欠けたり、抜けてしまったりすることは誰にでも起こり得ます。そのような場合に自己判断で対処してしまうと、かえって症状を悪化させてしまうことがあるため注意が必要です。
今回のブログでは、歯が欠けた・抜けたときにやってはいけない行動についてご紹介します。
歯の根の部分や内側を直接触る
歯が完全に抜けてしまった場合、多くの方が無意識に歯の根の部分(歯根)を指で触ってしまいます。しかし、歯の根の周囲には「歯根膜」という非常に繊細な組織があり、これが再接着の鍵になります。歯根膜を触ってしまうことで細胞が傷つき、再植の成功率が下がるので、拾うときは必ず「歯の頭(歯冠)」の部分を持つようにしましょう。
抜けた歯をゴシゴシ洗う・乾かす
抜けてしまった歯が汚れているからといって、水道水や歯ブラシなどでゴシゴシ洗わないようにしましょう。歯根膜が傷ついたり、洗い流れてしまった場合は再植が困難となります。また、ティッシュなどで包んで乾燥させてしまうのも厳禁です。乾燥状態が10分以上続くと、再植の成功率が大きく下がります。
汚れている場合は軽く水で流す程度にとどめ、乾燥を防ぐために牛乳または歯牙保存液に浸けて歯科医院へ持参するのが理想です。
そのままの状態で放置する
「歯が少し欠けただけだから大丈夫」と放置したり、痛みがないからと受診を後回しにするのもNGです。欠けた部分の神経が露出していたり、内部でヒビが入っている可能性もあります。時間の経過によって、感染や炎症が進行するリスクがあるため、できるだけ早めに歯科医院へ相談しましょう。
自分で削る・接着剤でくっつける
「見た目が気になるから」といって、自分で歯を削ったり、市販の接着剤で無理に戻そうとする方が稀にいらっしゃいます。しかし、こうした行動は歯や歯茎を傷つけたり、有害な成分で炎症や化学的なダメージを引き起こす可能性があり非常に危険です。処置は必ず歯科医院で行うようにしましょう。
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