口呼吸によって生じる問題とは?
投稿日:2025年5月8日
カテゴリ:スタッフブログ
口呼吸によって生じる問題について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
近年、食の変化や鼻炎、歯並びなどの様々な原因によって口で呼吸される方が増加しています。本来、人体における呼吸器官は「鼻」であり、口での呼吸は補助的な役割を担います。
「口でも問題なく呼吸できるのだから別に良いのでは?」と思われる方も多いと思いますが、口呼吸が習慣になることによって、様々な問題が生じる可能性があるため、注意が必要です。
そこで今回のブログでは、口呼吸によって生じる問題についてお話したいと思います。口呼吸が習慣になると、下記のような問題が起こりやすくなります。
歯並び・咬み合わせが悪くなる
幼少期は、口を閉じて舌を正しい位置につけることによって、顎をはじめ、頬や唇が成長します。しかし、口呼吸の場合は無意識に口をポカンと開けている時間が長くなり、顎骨が適切な成長をせずにスペースが小さくなってしまうため、歯並びや咬み合わせが悪くなってしまう可能性が高くなります。
細菌感染リスクが高くなる(病気になりやすい)
本来の呼吸器官である鼻は、鼻毛がフィルターとしての役割を果たします。しかし、口にはフィルターがなく、空気を吸い込んだ際に細菌やウィルスも体内に取り込んでしまうため、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクも高くなります。
虫歯・歯周病・口臭のリスクが高くなる
口呼吸では常に口を開いている状態になるため、口腔内が乾燥しやすくなります。口腔内が乾燥すると、唾液による自浄作用や殺菌作用が低下するため、細菌が繁殖して虫歯・歯周病・口臭のリスクが高くなります。
睡眠の質が低下する
口呼吸の習慣があると、お口周辺の筋肉が緩んだ状態になり、睡眠時に舌が後方へ落ち込みやすくなります。舌が後方へ落ち込むことによって気道が狭まってしまうと、睡眠時にいびきをかきやすくなるため、睡眠の質が低下し、長時間寝ても疲れを感じることがあります。
顔貌に悪影響を及ぼす
口で呼吸することが習慣になると、お口周辺の筋肉がきちんと発達しません。特に幼少期は下方へ下顎が成長することにより、顔立ちが平坦で面長になりやすくなります。
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