歯がしみる知覚過敏の予防・治療法とは?
投稿日:2025年9月29日
カテゴリ:スタッフブログ
歯がしみる知覚過敏の予防・治療法について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
今回のブログでは、冷たいものを口にした際や歯磨きの時に歯がしみる知覚過敏の予防法や治療法についてお話したいと思います。知覚過敏の方は、下記の方法によって症状を緩和したり、改善することができます。
知覚過敏の予防法
正しい方法で歯磨きを行う
歯や歯茎に過度な負担をかけないよう、やわらかめの歯ブラシを使用し、やさしい力で磨きましょう。磨く時間は2~3分が理想です。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
知覚過敏用の歯磨き粉には「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」などの成分が含まれています。それらの成分が外部からの刺激をブロックしてくれるため、知覚過敏の症状が緩和されます。
酸性の飲食物を控える
酸性の飲食物を頻繁に摂取すると、歯が少しずつ溶かされ、知覚過敏のリスクが高くなるため、できるだけ控えましょう。また、摂取直後は歯の表面が削れやすくなっているため、水でゆすいでから30分後に歯磨きをしましょう。
歯ぎしり・食いしばりの対策をする
就寝中の歯ぎしりや食いしばりによって、歯や歯周組織に過剰な力がかかると、歯根部分の歯肉が退縮して知覚過敏になりやすくなります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にマウスピースを着用するなど、対策をしましょう。
知覚過敏の治療法
しみ止めの薬剤やコーティング剤を塗布する
象牙質にしみ止めの薬剤やコーティング剤を塗ることで、刺激から歯を一時的に保護します。塗布した薬剤は、歯磨きや飲食により数ヶ月で剥がれることがありますが、その間に歯の再石灰化が進むことで、薬剤が取れたあとも「しみる」症状が感じにくくなります。
CR充填(コンポジットレジン)
歯の根元が大きく削れていて「しみる」症状が出ている場合は、削れている部分にCR(コンポジットレジン)を充填して保護することで、しみにくくすることができます。そのままにしておくと、知覚過敏の症状がひどくなるだけでなく、食べかすや汚れがたまりやすくなって、虫歯や歯周病の原因になることもあるので、注意が必要です。
根管治療で歯の神経を取り除く
知覚過敏が重症化して薬剤やつめ物でも症状が緩和できない場合は、歯の神経を取り除く「根管治療」を行うことがあります。根管治療治療で神経を取り除くことで、しみや痛みを感じなくなります。ただし、神経を取り除くと歯が脆くなるため、根管治療は最終的な手段となります。
■ 他の記事を読む■