奥歯を抜けたまま放置することで生じる問題とは?
投稿日:2025年9月22日
カテゴリ:スタッフブログ
奥歯を抜けたまま放置することで生じる問題について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
歯は全部で28本(親知らずを含めると32本)あるため、「1本くらい抜けても大丈夫」と思われている方は多いのでないでしょうか?
特に見えづらい奥歯は抜けたまま放置されていることが多くありますが、奥歯は食べ物をしっかり噛むために欠かせない大切な歯であり、1本でも失ったまま放置すると、歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
そこで今回のブログでは、奥歯を抜けたまま放置することによって生じる問題についてお話したいと思います。
歯並びが変化する
歯はお互いに支え合うことで位置を保っています。奥歯を失ったまま放置すると、隣接する歯が空いたスペースに向かって傾むくため、歯並びが変化したり、噛み合わせが悪くなったりと、お口全体のバランスに悪影響を及ぼすことがあります。
対合歯(噛み合う歯)が伸びてくる
歯を抜けたままにしておくと、向かい側にある歯(対合歯)は、噛み合う相手がいなくなってしまうため、少しずつ伸びてきます。この状態が進行すると、対合歯の歯根が露出しやすくなり、知覚過敏・虫歯・歯周病をはじめ、歯の喪失リスクも高くなります。
咬み合わせの高さが変化する
奥歯がなくなると、噛んだときの高さが変化するため、顎の位置や筋肉のバランスが悪くなることがあります。咬み合わせのバランスが悪くなると、顔全体がたるみやすくなり、下顔面が縮んだように見えることで、老けた印象を与えてしまうことがあります。
前歯の負担が大きくなる
奥歯を失ってしっかり噛めなくなると、無意識のうちに前歯で噛むことが多くなります。前歯は本来、食べ物を「切る」ための歯であるため、強い力に耐える構造にはなっていません。そのため、継続的に前歯に過剰な負担がかかることによって、欠けたり折れたりするリスクが高くなります。
咬み合わせが崩れる(咬合崩壊)
奥歯を失って歯の傾きや挺出が進行すると、お口全体の咬み合わせが乱れるため、他の健康な歯にも大きな負担がかかります。その状態が長期間続くと、複数の歯がぐらついたり、抜け落ちたりする「咬合崩壊」という深刻な状態を引き起こす可能性があります。
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