インプラント治療が適さない人の特徴とは?
投稿日:2025年5月22日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラント治療が適さない人の特徴について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
インプラント治療は歯を失った際におすすめの治療法ですが、いくつかの適応条件があるため、患者さまの健康状態や生活習慣によっては適さない場合があります。
そこで今回のブログでは、インプラント治療が適さない人の特徴についてお話したいと思います。
インプラント治療が適さない方の主な特徴は下記の通りです。
顎の骨量が不足している
インプラント治療は顎骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込んで歯の機能を回復させます。顎の骨量が不足している場合は、人工歯根の安定性が確保できないため、骨を増やす処置の併用が必要になるか、状態によっては適応できないことがあります。
歯を失うと、骨に刺激が伝わらなくなり、少しずつ骨量が減少します。そのため、歯を失ってから長期間経過している場合は、骨量が足りない可能性が高くなります。
歯周病が重症化している
歯周病は細菌によって歯周組織に炎症が起こる病気です。歯周組織に慢性的に炎症が起こると、歯茎や骨が溶かされていきます。歯周病が重症化している場合は、インプラントの安定性が低下するだけでなく、埋入後にインプラント周囲炎を起こすリスクが高くなり、インプラントが脱離する可能性があるため、適応できない場合があります。
インプラント治療の前に歯周病治療を行い、口腔内環境を整えることが重要となります。
持病がある(糖尿病・高血圧・骨粗しょう症など)
インプラント治療は外科処置が必要となるため、全身疾患がある場合は様々なリスクに注意が必要となります。糖尿病を患っている場合は、免疫力の低下によって傷の治りが遅くなったり、感染症リスクが高くなったりするため、手術の成功率に悪影響を及ぼします。
また、高血圧の方は手術中や手術後の出血リスクが高くなり、骨粗しょう症の方は骨密度が低く、インプラントがきちんと固定できない可能性があります。
喫煙習慣がある
タバコには多くの有害物質が含まれており、インプラントと骨の結合が悪くなったり、インプラント周囲炎のリスクが高くなったりするため、予後に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。インプラント治療を検討されている場合は、禁煙・減煙をおすすめします。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、インプラントに過剰な力がかかるため、上部構造の破損やインプラント体が脱離するリスクが高くなります。
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