埋入したインプラントを除去しなければならない状態とは?
投稿日:2025年7月10日
カテゴリ:スタッフブログ
埋入したインプラントを除去しなければならない状態について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
インプラントは日々のケア、定期メンテナンスをきちんと行い、良い状態を維持することができれば、長期的に使用することが可能です。しかし、埋入したインプラントを除去しなければならないケースもあります。
そこで今回のブログでは、埋入したインプラントを除去しなければならない状態についてお話したいと思います。下記の状態については、埋入したインプラントの除去を検討することになります。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎は「インプラントの歯周病」と呼ばれる病気です。毎日のケアや定期メンテナンスを怠ると、インプラントの周辺に汚れが蓄積します。その蓄積した汚れによって細菌が繁殖し、歯周組織に炎症が起こると、歯茎や顎骨が破壊されるため、最終的にインプラントが支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。
インプラント周囲炎が悪化し、きちんと支えられなくなった場合はインプラントの除去を検討することになります。
インプラント体の破損
咬み合わせの変化や食いしばり・歯ぎしりによるインプラントへの過剰な負担をはじめ、経年劣化などによってインプラント体が破損することがあります。インプラントを破損したままで放置していると、インプラント周囲炎や様々なトラブルリスクが高くなるため、除去する必要があります。
神経麻痺
下顎には「下歯槽神経」という太い神経があり、歯根の近くを通っています。そのため、インプラント手術の際には、神経を傷つけるリスクがあります。万が一神経に触れてしまうと、口元のしびれや感覚の鈍さといった症状が出ることがあります。手術はこの神経を避けるよう細心の注意を払って行われますが、稀に一時的な麻痺が生じることもあります。症状が長引く場合は、インプラントの除去を検討することがあります。
金属アレルギー
多くのインプラントは、チタンという生体親和性の高い金属で製造されています。チタンは人工関節などにも使われるほど信頼性のある素材で、アレルギーリスクも低いです。しかし、ごく稀にチタンによる金属アレルギーを発症することがあります。その場合は、インプラントの除去が必要になります。
上顎洞炎
上顎のインプラント手術では、稀に「上顎洞(じょうがくどう)」という鼻の上側の空間にインプラントが触れることで「上顎洞炎」を引き起こすことがあります。上顎洞炎は頭が重い・鼻がつまる・歯が痛む・目の奥が違和感があるなど、様々な症状を伴います。これらの症状が長引く場合は、インプラントの除去を検討することになります。
不動前でインプラント治療なら不動前デンタルオフィスにご相談ください。
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